チャーミングケアモールは、病名や障害名で商品を検索することができることに加えて、それぞれの困りごとで絞り込みをかけることが可能です。様々な困りごとの中から、今回は「きょうだいケア」をピックアップしています。
病気や障害のある子どものきょうだいたちの課題は、気づかれにくく目に見えにくいことなどからケアが難しいと言われています。
そんなきょうだいたちが “子ども時代を安心して過ごせるように” “自分らしく生きていけるように”という思いのもと活動するお二方のインタビューを特集連載にてお届けしています。
インタビューに答えてくださったのは、引き続きNPO法人しぶたねの清田悠代さんと、シブコトの藤木和子さんです。
後編ではきょうだいに必要なケアや今後の目標についてお話しいただきました。
― きょうだいはさまざまな感情を抱えていることが分かりました。そんなきょうだいに必要なケアとは何でしょうか?
清田さん
私たちが目指しているのは、きょうだいの子ども時代に「たくさん大事にされた」「たくさん愛してもらった」という機会を増やすことです。
高校生や大学生のきょうだいが、進路や就職を考える節目のタイミングで自分の人生を振り返り、意味付けをするようなことがあります。その意味付けをする際、温かい思い出が浮かぶかどうかで、未来に歩むためのエネルギーが変わるように感じています。
しぶたねでは、親御さんときょうだいがしっかり関われる時間をつくっています。その時間の中で、「うちの子って、こんな可愛い顔で笑うんですね」とおっしゃって写真を撮られる親御さんもいらっしゃいます。決してきょうだいが家で笑っていないわけではないんですよ。でも、親御さんたちは、ケアや子育てに追われ、ゆっくり寝られる日もなく頑張っていたりするので、ゆったりきょうだいに向き合う時間がありません。きょうだいの笑顔が親御さんの元気につながるとうれしいなと思います。
*4月10日はきょうだいの日(シブリングデー)。 2019年一般社団法人日本記念日協会に認定・登録された。
― チャーミングケアモールのきょうだいケア商品についてはどう思いますか?
清田さん
商品一覧に「きょうだい」というカテゴリーが入っていることがうれしいですね。親御さんのなかには、きょうだいという文字を見ること自体苦しい方もいらっしゃいますが、お見舞いの品を探す方に、きょうだいも頑張っているんだと知ってもらえるのは大きな一歩です。
しぶたねでも、「つぶたね」というきょうだい支援のタネをまくキャラクターがいて、そのあみぐるみさんは遊びのアイテムとしてとても人気です。
*NPO法人しぶたねのキャラクター「つぶたねちゃん」 きょうだいの日など、きょうだいさんと親御さんのふれあいの場で活躍しています。
藤木さん
私もきょうだいという存在の認知につながるのはとてもうれしいです。商品ラインナップも素敵なものばかりなので、見ていて気持ちが明るくなります。
きょうだいも一緒に選んで買ってあげられるような商品が増えればさらにうれしいですね。きょうだいたちも、おそろいのものが欲しいとか、自分が気に入ったものが欲しいと思っているはずなので。