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スペシャルキッズ の育児と暮らしー「産業医もいもい先生の子育てノート 〜気切っ子おもちくんとともに〜」vol3

2020/09/20

スペシャルキッズの育児と暮らしについて、働きながら子育てをするママさんのブログを転載させていただいています。

「産業医もいもい先生の子育てノート 〜気切っ子おもちくんとともに〜」

2020年2月よりnoteにて投稿されている記事の一部を、チャーミングケアモールでも転載させていただいています。

第1回チャーミングケアモールアンバサダー会議により、初期の記事より時系列に記事をチョイスさせていただきました。

とても優しくほっこりする文体が魅力的な「もいもい先生」の育児ノートを是非ご一読ください。






色が白い。

 

温室育ち。

生まれ落ちたその日からNICUで数ヶ月過ごしている息子・おもちくん。

常にヒーターで暖められ、保育器に寝かされている彼は、まさに温室育ちである。

そんなおもちくん、その呼び名のとおり、非常に、色が白い。

透き通った白さ、というのか、とにかく私の手と全然色が違う。絆創膏を貼った指が、そこだけふやけて白くなっているのと同じぐらい、色が違う。

『おもちくん、色白ね!』

とよく言われるが、心が落ちている時には、

『病院から出たことがないからね、私だって本当は、太陽の光を浴びられて外の空気を吸えるような生活させてあげたいよ』

と非常にささくれ立った気持ちでいた。

パパが初めて抱っこした日までは。

おもちくんのパパは、雪国のひとだからか、とても色が白い。そして頬が赤い。あきたこまちの米袋に印刷されている、傘を被ったゆきんこを、オジサンにしたような感じである。でもオジサンだから、美女ではないし、日焼け止めを塗る訳でもないので、まあ、白めのガサッとしたオジサンである。

しかし元来イエローベースで、日光をよく吸収して、焼けば焼くほどこんがり焼ける私は、ブルーベースなパパのことが、ちょっとかなり羨ましい。

閑話休題。

生まれて100日経って、初めてパパが抱っこ出来た日。

私は密かに静かに非常に衝撃を受けた。

ガサッとした白めのオジサンなパパの、日焼けしていない指の内側。

おもちくんと全く同じ色であった。

私はてっきり、NICU育ちでもやしっ子の温室育ちだから、青白いのかと思っていたのだ(医学的根拠はない)。

そうか・・・おもちくん、地がブルーベースだっただけか・・・(重ねて医学的根拠はない)。

心の違う部分がささくれ立って、私は自分の手のひらをじっと見つめた。



忘れる恐怖と、面会制限

NICUは、面会制限の厳しい病棟のひとつである。

父母本人だけでなく、同居家族の感染症でも割と気軽に長期間面会不可になったりする。

2月、まだ新興のあいつが本腰でなかった頃だが、我が家で一度に2種類の学校伝染病による家庭内パンデミックが勃発し、ほぼ3週間NICUに行けなかったことがあった。

おかげさまで、NICUで守られていた息子・おもちくんは、無傷である。

しかし、母である私のメンタルは、無傷でなかった。

折しも、帝王切開の傷が癒え、産前産後の記憶が曖昧になってきているなぁと感じていたところなのに、おもちくんに会えない。上の子達の看病、自分もちょいと具合が悪いし、めちゃくちゃ寝不足。癒される要素、ZERO。

『このままじゃ、おもちくんのことを私は忘れてしまう!』

夜中に搾乳しながらわんわん泣いた。

わんわん泣いて、呟くどころか叫んじゃった。

私のメンタルがズタボロになりかけていたことは何故かNICUや新生児科全体の共通認識になっており、家庭内パンデミックの終息宣言ののち、今に至っても、『あの時は大変でしたねー』と各方面から声をかけられる始末。

ちょっと恥ずかしい。

恥ずかしいことは忘れたい。

 

 

スペシャルキッズ の育児と暮らしー「産業医もいもい先生の子育てノート 〜気切っ子おもちくんとともに〜」vol2

2020/09/01

スペシャルキッズの育児と暮らしについて、働きながら子育てをするママさんのブログを転載させていただいています。

「産業医もいもい先生の子育てノート 〜気切っ子おもちくんとともに〜」

2020年2月よりnoteにて投稿されている記事の一部を、チャーミングケアモールでも転載させていただいています。

第1回チャーミングケアモールアンバサダー会議により、初期の記事より時系列に記事をチョイスさせていただきました。

とても優しくほっこりする文体が魅力的な「もいもい先生」の育児ノートを是非ご一読ください。



保冷バッグと、片想い

子供が3人。

両手で手を繋いでも1人余る人数。

想像以上に3人の予定がテトリス状態です。上ふたりの学校や習い事の予定に、末息子、おもちくんの面会と1日5回の搾乳を組み込むと、それはそれはもうテトリス。しかも横一列に綺麗に並ばない消えていかないやつ。テトリスを並べるようにスケジュールのすき間を掻い潜り、おもちくんとの短い逢瀬に向かいます。

引くほどの大荷物です。数日分の冷凍母乳、おおよそ3㎏ほどの入った巨大な保冷バッグ。肌着が5枚。ガーゼハンカチ10枚。忘れちゃならないアンパンマンのしゃかしゃかボール。(もいもいはベッドサイドに常駐)

巨大な荷物を抱えて、怖い顔で息を切らせて、しかもバッグが歩く度に何だかシャカシャカ言う小柄なオバサン。傍から見るとかなりアレですが、致し方ない。

しかも、この日は生まれて3か月、3回目の抱っこの日でした。

肺に疾患を抱えたおもちくん。

産声を上げたのちすぐに挿管され、呼吸器につながれています。

一言「だっこ」といっても、おもちくんの治療やケア、新生児科の主治医、NICUの担当看護師さん、母の私のスケジュール調整をしなくてはなりません。4人のスケジュール調整、結構大変。

そもそも、おもちくんが低空飛行なりに落ち着いている状態、というのが大前提です。全部ひっくるめて、めちゃくちゃ大変。

しかし母は抱きたい。息子を。